飯沼銘醸と大阪屋酒店のコト
”果物にかぶりついたような酒”と言えばやはりこの酒をあげずにはいられないだろう。
ライチ、パイナップル、マンゴー、もも、イチゴ、青りんご。
トロピカルの要素を一つにした日本酒。
それこそが「姿」だ。
出会いは栃木の酒の会だった。
「姿」を醸す飯沼銘醸のブースは統一感のあるラベルとそのフルーティーな酒質でひときわ人だかりを造っていたように記憶している。
味わいはフルーティーというよりフルーツそのもの。
当時、大阪屋酒店の日本酒棚にはクラシックな淡麗辛口の酒達が鎮座しきっていた。
もう少し味のふり幅を楽しめたほうが、お客様も喜んでくれるのではないだろうかと思い、思い切って声をかけさせてもらった。
飯沼銘醸の飯沼社長はニコニコ笑う何とも言えない感じのいい方だった。
こんな好々爺のような方がこんな果実のような酒を造るのかというギャップも面白いものだった。
お付き合いを開始し、狙い通り若い飲み手が「姿」のファンになっていった。特に試飲をしてもらった時の、「こんな日本酒飲んだことない」というような顔はもはや私にとって快感になっていたかもしれない。
日本酒の入り口にもってこいのこの酒は、クラシックなお酒の多かった大阪屋酒店の中で躍動してくれた。若いスタッフの多い飲食店様であればより好きになってもらえるかもしれないと、一緒に蔵見学に行くこともあった。
非常に小仕込みで丁寧なつくりをした「姿」を皆さんにも飲んでいただきたい。
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:飲食店様と蔵見学へ白い作業着を着ているのが飯沼社長
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